そもそも蓄膿症とは?

そもそも蓄膿症とは?

蓄膿症は、鼻の奥にある副鼻腔に慢性的に炎症が起きる病気です。

 

鼻の病気として知られていますから、主症状が、鼻づまりだというイメージがありますが、目の下の頬骨あたりが痛むこともあります。

 

多くは鼻炎から発症しますから、風邪を繰り返しひいたり、アレルギー性鼻炎があると蓄膿症になる確率は高まります。

 

風邪などの急性の鼻炎から一時的に副鼻腔炎を発症することがありますが、蓄膿症の場合は、症状が3ヶ月以上続く慢性的な副鼻腔炎の炎症を指しています。

 

症状としては、息が詰まったり呼吸がしにくい、嫌な匂いがするといったもので、頭重感や頭痛が伴うこともあります。

 

20代から60代の役12%の人が今まで、蓄膿症、副鼻腔炎にかかったことがあるとされていて、身近な病気と言えます。

 

年齢別に見てみますと、年配の方が多いということもなく、むしろ、20代、30代の方も多いという結果です。

 

男性だから、女性だからと言った差もほとんどなく、誰もがかかる可能性がある病気だと言えます。

 

鼻づまりが続くことが多いですから、風邪が長引いていると感じたり、アレルギー性鼻炎だから仕方ないという認識で、蓄膿症としての治療をしないで、慢性の炎症が続いてしまう場合もあります。

 

蓄膿症は、膿が副鼻腔に溜まっている状態です。膿が出るというのは、細菌感染が起きているということですから、適切な処置をしないで放置していると、咽頭炎や鼻炎を繰り返すなど、体の不調を招くことになります。
副鼻腔の細菌感染に対処した治療を行う必要があります。

 

では、よく似た鼻炎の症状を伴う、風邪やアレルギー性鼻炎とは何が違うのでしょうか。

 

風邪は、急性の炎症です。くしゃみや鼻水、発熱を伴います。花粉症やハウスダストなどのアレルギー性鼻炎の場合、くしゃみや鼻水はありますが発熱はほとんどなく、目のかゆみが特徴的です。しかも、鼻水がサラサラです。

 

この二つが蓄膿症の原因になるのですが、1週間程度あるいは、アレルギーの場合もアレルゲンがなくなれば症状は軽減しますが、そこから、ドロッとした黄色みがかった鼻水がでたり、頭重感が3ヶ月ほど続くと、蓄膿症と判断してよいでしょう。
→蓄膿症の原因について