自覚症状について

自覚症状について

蓄膿症の自覚症状は、「熱はないのに頭痛や、鼻づまりなどの不快な症状が慢性的に感じている」ということが多いです。

 

実際、レントゲンを撮れば蓄膿症という診断が付く状態になっていても、本人は、鼻づまりと頭痛だから、風邪が長引いていると思っていることも少なくありません。

 

風邪薬や、市販の鼻炎薬を飲み続けても、炎症を押さえる効果はあっても細菌感染を押さえる、有効成分が含まれているわけではありませんから、「なかなか効かないな」と感じながら、放置してしまう場合もあるでしょう。

 

炎症を繰り返せば、顔面や歯の痛みが出たり、中耳炎になりやすくなったり、症状が重くなる傾向がでてきます。鼻茸ができれば、手術が必要な場合もあります。

 

もし、鼻汁の匂いが気になるようであれば、ただの風邪から、膿がたまっている“蓄膿”の状態になっていることが考えられますから、診察を受けたほうがよいでしょう。

 

この他の自覚症状としては、なんとなく体が不調だということです。

 

「発熱するわけでもないけれども、だるくて頭がボーっとする状態が続いている」とか、「熟睡できずに昼間、眠気を感じる」という人もいます。

 

なんとなく不調というのは、本人にとっては不快なものですが、積極的に治療の必要があるかどうか迷うところです。

 

蓄膿症になっている場合、自覚のないまま睡眠が浅くなり、時間に見合った良質な睡眠が確保できていないことがあります。

 

呼吸が苦しかったり、交鼻漏のため咳き込んだりということがあるからです。

 

けれども慢性的な症状なので、本人はあまり気にも止めることなく、気づいたら「なんとなく調子が悪い。」
と感じる状態になっているのです。

 

鼻汁が臭う感じがするとか、頭重だけでなく歯痛や顔面痛があれば、蓄膿症を疑ったほうがよいでしょう。

 

鼻ずまりで匂いを感じない、あるいは、臭い感じのニオイがいつもするといった自覚症状も、特徴的なものです。
この症状と、歯痛や、顔面痛が重なった時にも、蓄膿症の自覚症状かもしれません。
→蓄膿症の治療法