蓄膿症の症状
副鼻腔の中に膿が溜まっていますから、当然息苦しくなってしまいます。
診断の際には頭部のレントゲンをとりますが、蓄膿症になっている人は、副鼻腔の部分が白く影が出る状態で映ります。
ですから、鼻をかんでもかみきれない強い鼻づまりを感じます。
また、鼻づまりの原因としては、副鼻腔の炎症が長く続いて、粘膜の腫れを繰り返しているうちに鼻茸といって、粘膜が隆起した部分ができて、鼻腔を狭くしてしまうこともあります。
鼻水は、ドロッとしていて黄みがかった色になり、頭痛や頭重感があります。常にドロっとした鼻水が溜まっていますから、のどの方にそれが降りてきて、喉の不快感や痰がよく出ることがあります。
この状態を「後鼻漏」(こうびろう)といいます。たんが絡んだり、咳が出て夜寝付けないという症状が起きることがあります。
鼻汁が臭う場合がありますから、自分が臭いと感じたり口臭が気になる感じがしたりします。鼻が詰まることと、この鼻汁が臭うことで、香りがわからなかったり、食べ物の味に鈍感になることもあります。
頭重、頭痛も多いですが、熱もないのに、頭がモヤモヤして集中できない、疲れやすいといった症状があります。
意外なところでは、鼻そのものではなく、顔面に痛みが出ることもあります。頬骨のあたりなど、鼻の周りが溜まった膿で圧迫されることで痛みが出ます。
鼻の周りだけではなく、歯や目が痛いと感じることもあります。
慢性的に歯痛を繰り返している場合、虫歯ではなく蓄膿症の症状による痛みだということも少なくないのです。
もし鼻づまりや匂いがわかりにくい、あるいは鼻水が匂う感じがするといった蓄膿症特有の症状がある場合は、蓄膿症を疑ったほうがよいでしょう。
蓄膿症は、副鼻腔に膿が溜まることで引き起こされ、日常的に不快な症状が続きますから、蓄膿症の症状が手術の必要な状態まで悪化させる前に、医師の診断を受けておくことをおすすめします。
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