蓄膿症 症状 急性と慢性

急性と慢性

前述したように、蓄膿症には急性の副鼻腔炎と慢性の副鼻腔炎が存在します。

 

急性副鼻腔炎は、鼻腔に細菌ウイルスなどが入り込み、感染することによって引き起こされる急性の炎症で、頭痛や顔面痛といった症状が表れることがあります。視覚異常の症状が表れることもあります。

 

通常、1週間から2週間ほどで症状は治まることが多いですが、もしも視覚に異常を感じたり、頭痛がひどかったりといった症状が出たときには、早めに耳鼻咽喉科を受診したほうが良いでしょう。

 

慢性副鼻腔炎は、急性副鼻腔炎とは違って痛みを感じることはほとんどありません。

 

代表的な症状として、鼻をかみきれずに鼻づまりが悪化して息苦しくなったり、頭痛を感じ頭の中がモヤモヤした状態で思考しづらくなり集中できないといった状態になったり、

 

蓄膿症独特の鼻汁の悪臭によって鼻から嫌なにおいを感じたり、鼻水が喉に流れ込んで息苦しく不快な状態になったりといったものがあります。

 

また、食べ物の味や匂いが感じられなくなったり、まれに顔全体や鼻、目の周りなどに痛みが出たりすることも。

 

通常、風邪などの際に出る鼻水は、さらさらとした透明で水状のものですが、蓄膿症になると、鼻水がどろっとした粘度の高いものに変わり、症状が悪化すると、緑色の鼻水に変化することもあります。

 

頭痛などの体調不良や、鼻水が喉に流れ込んだりすることによる不快感があったり、においが気になってしまったりと、生活に支障を起こす厄介な症状が多いことが特徴的です。
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